かならず入院が必要か
九州大学病院で行う場合、日帰りと入院の2通りあります。当診療科では- 口の中の狭い範囲に限定した手術やむし歯の治療を行うことがほとんどである。
- 手術中・手術後の出血も少量で輸血の必要がない。
- 術後の痛みも一時的で、飲み薬でコントロールできる範囲である。
- 帰宅後も、こどものそばで付き添ってくれる保護者がいる。
- 術後に自宅に帰ってリラックスできることは、こども本人にとっても保護者にとっても負担が少ない。
入院していただく場合というのは、
- 治療が終わり麻酔から覚めた後も、特別な全身管理が必要であるとあらかじめ予測される場合(重い全身疾患を抱えているこどもが多い)
- 治療時間が長くなり、治療当日の帰宅時間が遅くなるとあらかじめ予測される場合(普段元気に生活しているこどもが多い)
- 自宅が遠方で、帰るのに時間がかかることがあらかじめわかっている場合
そのほか、治療中に内容が変わり、予定していた治療時間を大幅に超えてしまった、麻酔から覚めたあとの回復が遅いなどの理由で、小児歯科担当医および歯科麻酔医が当日の帰宅が危険と判断した場合は緊急入院となることがあります。
他の医療機関にわれわれが出張して治療することもあります。保護者・他の医療機関の医師、当診療科の歯科医師とで話し合い、普段から診てもらっている病院で入院管理をしたほうが安全で適切であると判断した場合は、そこに出張して治療します。